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代表取締役社長 野澤 俊也

代表取締役社長
野澤 俊也

創業130周年に向け 更なる成長を目指し「いつも新しいことを」

弊社は、「いつも新しいことを」の精神で、1897年(明治30年8月17日)、初代社長 野澤幸三郎が日本初の洋藍染料の輸入を始めて以来、創業120年を超える企業へと成長してまいりました。
これも、ひとえにお客様や株主様をはじめ、当社を支えてくださる地域の皆様の温かいご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

弊社は、神戸市に野澤幸三郎商店を設立後、1906年(明治39年)に旧神戸居留地の一画(現本社の斜め向かい)で外国産スレート板(ファイブロ・セメント)を発見し、日本で初めて輸入を開始、1913年(大正2年)には日本初のスレート板の国産化を図り、輸入業から国内製造業へ転換を図ってまいりました。

その間、弊社は建材のパイオニアを常に志ざし、地震・台風など災害が多い日本で常に人々の生命・財産・安全を守る事を第一に考え、スレートの国内生産、原料の自給自足、特許取得の「フレキシブルシート」、加工性に革命を起こした「バームライト」、世界に先駆け量産化を開始した押出成形セメント板「アスロック」の独自開発、建材の原料から肥料の生産に成功したミネラル肥料「マインマグ」による農業分野への新規参入など、社会のニーズを見据え、創業から培ってきた「いつも新しいこと」の精神で、国内外の先駆けとなる事業をいくつも成し得てきました。

本社所在地の神戸市は、1995年、阪神・淡路大震災に見舞われ、旧本社として使用していた「旧神戸居留地十五番館」が全壊しました。弊社は、全壊した国の重要文化財を再建させる事が、地域の皆様を勇気づけられると考え、神戸の街の復興の証として、建設当初の姿に復元、レストランとしてこの建物と街並みを数多くの皆様に楽しんで頂いております。

阪神・淡路大震災に続き、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2021年2月、阪神・淡路大震災と同規模のマグニチュード7.3を観測した福島県沖地震が発生しました。また、地球温暖化が原因と思われるゲリラ豪雨や台風は、今後も増え続けると予測され、自然災害の多いこの日本で私達のこれから先の未来を楽観視することができません。この変わりゆく環境を見据え、弊社は、お客様の資産価値を、より、長期に渡り維持して頂けるよう、新技術の開発に取組み、2017年アスロックを47年ぶりに全面リニューアルした「アスロックNeo」を世に送り出しました。

2021年、アスロックは発売開始から50年の半世紀を迎えました。これまでにも数多くの建築物にご採用を頂き、弊社売上高の5割を占める主力製品へと成長できたのは、「常に進化を続けてきた事」が、建築業界で支持される理由だと自負しております。

これからも、弊社は、社会情勢やニーズに迅速にお応えできるよう、新商品開発に取り組んでまいります。長年にわたる建材開発に関わる無機材料の改質技術を応用し、産学共同開発によって誕生したミネラル肥料「マインマグ」をはじめ、環境負荷低減への顧客ニーズを捉えた「外壁一体型ビルトイン壁面緑化」、省エネに貢献する太陽電池一体型外壁システム「アスロックソーラーウォール」、新押出技術による安全性を重視した超高層建築向けの外壁材「アルカス」を開発し、市場拡大を図りました。また、職人不足の緩和策として開発した業界初のLS工法は、従来工法と比べ30%の省力化を実現、建設現場での作業を大幅に軽減する施工省力化に貢献しています。

創業130周年に向け、『人々の生活と安全を守り、快適な住環境を創り出す部材・システムを提供し、社会の発展に貢献する企業をめざす。』の理念のもと、常に社会が求める商品を開発、提供し続ける事で成長し、次世代へと繋げるのが私の役割と考えております。これまでの歴史や実績を礎に、知恵と努力で人々の明るい笑顔・楽しい思い出を守り「やすらぎと安心の創造」を通じて、社会貢献していく所存です。   

以上